Rheumatoid Arthritis

60歳以上の急な肩痛・膝痛・足首痛:高齢発症関節リウマチの可能性

高齢発症関節リウマチでは、手指よりも肩、膝、股関節、足首などの痛みが目立つことがあります。急な関節痛が続く場合は、変形性関節症だけでなく炎症性疾患も考えます。

医療監修:院長名(公開前に差し替え)|最終更新日:2026-06-23

60歳以上の高齢発症関節リウマチで痛みが出やすい肩・膝・股関節・足首の図

60歳を過ぎて急に関節が痛くなった方へ

高齢者の関節痛は、加齢や使いすぎだけで説明できるとは限りません。急に複数の関節が痛む、朝のこわばりが強い、CRPが高い、注射を続けているけど治らない場合は、関節リウマチを含めた評価が必要です。

高齢発症関節リウマチとは

高齢期に発症する関節リウマチを、高齢発症関節リウマチと呼びます。LORAやEORAという用語が使われることがあります。

若い頃に発症する関節リウマチと比べ、急な発症、大きな関節の痛み、炎症反応の上昇が目立つ場合があります。

高齢発症関節リウマチでみられやすい症状

  • 急に始まる肩、膝、足首の痛み
  • 複数の関節の腫れや痛み
  • 朝のこわばり
  • 発熱、だるさ、食欲低下
  • 炎症反応の上昇
  • 足首や手首の腫れ

手指の症状が目立たないこともあります

関節リウマチというと手指の腫れを想像しやすいですが、高齢発症では肩や膝などから始まることがあります。手が痛くない場合でも、関節リウマチを完全には否定できません。

血液検査が陰性でも注意が必要です

リウマチ因子や抗CCP抗体が陰性でも、症状やMRI所見から関節リウマチが疑われることがあります。血液検査だけでなく、診察と画像検査を組み合わせて確認します。

鑑別が必要な病気

リウマチ性多発筋痛症(PMR)

肩や股関節周囲の痛み、こわばり、炎症反応上昇を伴います。関節リウマチとの区別が必要です。

RS3PE症候群

高齢者に多く、手足のむくみを伴う炎症性疾患です。悪性腫瘍などとの関連を確認する場合もあります。

偽痛風

膝や手首に急な腫れと痛みを起こします。発熱や炎症反応高値を伴うことがあり、関節リウマチと紛らわしいことがあります。

変形性関節症、腱板疾患、脊椎疾患

加齢性変化や整形外科疾患でも痛みは起こります。炎症性疾患との見分けが重要です。

当院で行う評価

発症時期、痛む関節、朝のこわばり、発熱、体重減少、既往歴を確認します。関節診察、血液検査、MRI、レントゲンを組み合わせて評価を行います。

受診をおすすめする症状

  • 60歳以上で急に肩、膝、足首が痛くなった
  • 複数の関節が同時または移動しながら痛む
  • 朝のこわばりが続く
  • 関節の腫れを伴う
  • CRP高値や赤沈高値を指摘された
  • 鎮痛薬や湿布、注射で改善していない

当院で行う検査・診療

血液検査ではリウマチ因子、抗CCP抗体、CRP、赤沈、肝腎機能などを確認します。MRIでは滑膜炎、関節軟骨を評価します。

よくある質問

Q高齢発症関節リウマチは若い人のリウマチと違いますか?

A同じ関節リウマチでも、発症の仕方や痛む部位が異なることがあります。大きな関節(肩、膝や足)の痛みや急な炎症が目立つ場合があります。

Q血液検査が陰性でもリウマチのことはありますか?

Aリウマチ因子や抗CCP抗体が陰性でも、関節の腫れや画像所見から疑われることがあります。症状が続く場合は総合的な評価が必要です。

Q五十肩や変形性膝関節症とどう違いますか?

A痛む場所だけでは区別が難しいことがあります。複数関節にわたる痛み、朝のこわばり、倦怠感、鎮痛剤で改善しないなどの症状があれば精査が必要と考えます。

Qどのタイミングで相談すべきですか?

A急な痛みが数日から数週間続く、腫れや発熱を伴う、検査で炎症を指摘された場合は早めに相談してください。

医療情報について

本ページは一般的な医療情報の提供を目的としています。実際の診断・治療方針は、症状、診察所見、血液検査、画像検査、合併症、併用薬などを踏まえて医師が判断します。気になる症状がある方は医療機関にご相談ください。

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